国内

自動車運転補助装置で両肢が不自由な女性が外出に前向きに

運転補助装置で行動範囲が広がった

「自力では立ち上がることも困難で、室内の移動は松葉づえか四つん這い。屋外は車いすです。三輪車にも乗ったことがない私が、本当にクルマなんて運転できるのかと思いましたけど、母や友人にずっと頼るわけにもいかない。必要に迫られての行動は、なんとかなるものですね。道をなかなか覚えられなかったのは困りましたけど(笑い)」

 宮嶋彩さん(32才)は先天性脳性麻痺で両肢が不自由になった。宮嶋さんが免許を取ったのは、就職が決まり、通勤手段として車が必要になったからだった。

「クルマがないとどこへも行けないんですよ、田舎ですから。かといって、母も仕事をもっていますから、送り迎えを頼むのも申し訳なく思ったんです。それまで、遊びに行く時は友達のクルマに同乗させてもらってましたけど、さすがに通勤や遠出は頼めないですからね。やむなく…というのが本音でした」(宮嶋さん・以下「」内同)

 実際に免許を取り、自分のクルマを運転するようになると、「自分の都合で移動できるって便利」と痛感した。

「今度は私が友達を乗せてあげたり、母とお出かけしたり。自分の意思で行動できるから、何でも“やってみよう!”って気になる。世界が広がりました」

※女性セブン2016年11月3日号

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