芸能

加山雄三 3日連続ステージの翌日に8時間クルージング

3日連続ステージの翌日に8時間クルージング

 東京・銀座のコリドー通りにある小さなライブハウスで、小気味のいいロックサウンドが鳴り響いた。ボーカリストは時にエッジの効いた曲にシャウトをし、時に柔らかな音に甘い歌声を乗せる。

 酔いしれる満席の観客が見つめる先に立つのは、ボーカルとギターを務める加山雄三(79)。「ケネディハウス銀座」で毎月行なわれる「加山雄三&ハイパーランチャーズ」のステージである。

「ここでの公演を始めたのは24年前です。オーナーの加瀬邦彦君(元ザ・ワイルドワンズ)が体調を崩して、この店もうまくいっていないという話を聞いて何かできないかと提案したんです。

 ちょうど自分のバンドを結成したタイミングで、『練習がてらステージに立たせてよ』って。少しでも何かの足しになればと思ったからです。加瀬君は昨年亡くなりましたけど、今もノーギャラなんです」(加山、以下「」内同)

 シンガーソングライターの元祖としても知られる加山は、今も音楽活動を中心に多忙を極める。

 たとえば、逗子マリーナで行なわれた、自身が名誉実行委員長を務めるヨットレース「若大将カップ」でのライブを終えると、翌日には京都でのディナーショーで歌声を披露。日帰りで東京に戻り、翌日はザ・ワイルドワンズとの「熊本チャリティコンサート」。3日連続のステージをこなした後、車で2時間半かけて愛船・光進丸が停泊中の西伊豆へ。

 未明、逗子に向けて8時間のクルージングに出発したというから、とても来年傘寿を迎える男には見えない。楽しそうに歌い、気持ちよさそうに演奏する、かつての「若大将」その人だ。

「毎日楽しいですよ。音楽でメシを食わせてもらっているけど、自分では趣味だと思っている。プロだと思った瞬間にイヤになってしまいそうだから。でも、ライブハウスのキャパシティはせいぜい100人。すぐ目の前にお客さんがいる場所で歌うというのは、何千人の前で歌うよりはるかに恥ずかしいものです。このステージを始めた頃は、ものすごく緊張して膝が震えました(笑い)」

関連キーワード

関連記事

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン