【ケース2/経理事務(38歳・女性)の場合】

 会社から言われている在宅勤務の条件は、〈書類紛失等の恐れがない情報セキュリティが守られる作業環境が整えられること〉。作業場所の写真提出も求められた。

 自宅仕事といっても、机と椅子を用意すればいいというものではない。

 会社からは1日2000円の在宅勤務手当が支給されるだけで、パソコンも周辺機器の貸与もなく、事実上の自己負担。自分で所有するパソコンは、会社のものよりもスペックが低く、画面も小さい。

 バカにならないのが印刷まわり。プリンターはあるが、家庭向けのインクジェットなので、コスト高。ノーペーパレスで処理しきれない部分もできたため、会社に貸与を求めたら、「まだ、そんなスペックのものを使っているんだ」と一蹴。プリンターは最近安くて高性能のものがあると、暗に購入を勧められた。

【ケース3/システムエンジニア(35歳・男性)の場合】

「自分が望んで在宅勤務をしているんでしょ?」という上司からのプレッシャーが半端ない。会社にいれば少々のミスで許されたことが、在宅では大チョンボ、サボりとしてカウントされるので、心外だ。

 先日もタイミング悪く、たまたま急ぎの案件の問い合わせ電話がかかってきたときに仕事から離れて携帯も傍に置いていなかった。時間にしてわずか10数分だったのに、「サボってるんじゃないの?」と上司に疑われた。電話だけではない。メールのレスポンスが遅れるだけで、「在宅だからって好きに仕事をしていいわけじゃない」などと嫌味を言われた。

 会社であれば、どの程度忙しいかは顔を見ればわかるが、そのように察してもらえない在宅では、遠慮なく仕事がふってくる。顔を合わさない分、こちらも臨機応変に上長に指示を仰いだり、助けを求めにくいし、逆に後回しにされたり、返事待ちでジリジリすることも多い。

 自分としては仕事ぶりは変わらないと思うが、ミスが多い、納期に遅れることがあると見なされ、今期の評価は下がっている。

 会社でも1人でパソコンに向かって黙々と作業をしていたので、在宅でも変わらないと思ったが、勝手が全く違うことに驚いた。

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン