• TOP
  • ビジネス
  • テレワーカーに過労死リスクあり 長時間労働を招きやすい理由

ビジネス

2016.10.26 07:00  NEWSポストセブン

テレワーカーに過労死リスクあり 長時間労働を招きやすい理由

【ケース2/経理事務(38歳・女性)の場合】

 会社から言われている在宅勤務の条件は、〈書類紛失等の恐れがない情報セキュリティが守られる作業環境が整えられること〉。作業場所の写真提出も求められた。

 自宅仕事といっても、机と椅子を用意すればいいというものではない。

 会社からは1日2000円の在宅勤務手当が支給されるだけで、パソコンも周辺機器の貸与もなく、事実上の自己負担。自分で所有するパソコンは、会社のものよりもスペックが低く、画面も小さい。

 バカにならないのが印刷まわり。プリンターはあるが、家庭向けのインクジェットなので、コスト高。ノーペーパレスで処理しきれない部分もできたため、会社に貸与を求めたら、「まだ、そんなスペックのものを使っているんだ」と一蹴。プリンターは最近安くて高性能のものがあると、暗に購入を勧められた。

【ケース3/システムエンジニア(35歳・男性)の場合】

「自分が望んで在宅勤務をしているんでしょ?」という上司からのプレッシャーが半端ない。会社にいれば少々のミスで許されたことが、在宅では大チョンボ、サボりとしてカウントされるので、心外だ。

 先日もタイミング悪く、たまたま急ぎの案件の問い合わせ電話がかかってきたときに仕事から離れて携帯も傍に置いていなかった。時間にしてわずか10数分だったのに、「サボってるんじゃないの?」と上司に疑われた。電話だけではない。メールのレスポンスが遅れるだけで、「在宅だからって好きに仕事をしていいわけじゃない」などと嫌味を言われた。

 会社であれば、どの程度忙しいかは顔を見ればわかるが、そのように察してもらえない在宅では、遠慮なく仕事がふってくる。顔を合わさない分、こちらも臨機応変に上長に指示を仰いだり、助けを求めにくいし、逆に後回しにされたり、返事待ちでジリジリすることも多い。

 自分としては仕事ぶりは変わらないと思うが、ミスが多い、納期に遅れることがあると見なされ、今期の評価は下がっている。

 会社でも1人でパソコンに向かって黙々と作業をしていたので、在宅でも変わらないと思ったが、勝手が全く違うことに驚いた。

関連記事

トピックス