芸能

柴咲コウ主演『氷の轍』 釧路湿原に凛と佇む鶴をイメージ

ABC創立65周年記念ドラマ『氷の轍』主演の柴咲コウ

 ABC(朝日放送)創立65周年記念ドラマ『氷の轍』の制作発表および完成披露試写会が10月31日に行なわれ、主演の柴咲コウ(35才)が共演者の沢村一樹(49才)、余貴美子(60才)、宮本信子(71才)とともに登場した。

 直木賞作家・桜木紫乃による同題の小説が原作で、柴咲は「孤独」と「屈託」を抱えた刑事・大門真由を演じる。舞台は北海道・釧路市。生真面目で打ち解けない性格から「剣道の防具をつけた女」とまで言われている真由が、釧路市の千代ノ浦海岸で発見された男性の他殺死体の捜査に着手。その捜査の中で被害者の男性宅から北原白秋の詩集『白金之独楽』を発見する。こうした手がかりから、身寄りもない男性が縋ろうとした縁を、わずかな意図から紐解いていく。

 同作のプロデューサー・飯田新氏は、柴咲演じる真由のイメージをこう語る。

「メガホンを取った瀧本智行監督がイメージしたのは、『釧路湿原に降り立ち、凛と佇む一羽の鶴』。舞台となった釧路は、静かに流れる空気のなかで、ピンと張り詰めた緊張感が漂う場所。そんな凍てつく街で繰り広げられる濃密な人間ドラマを、じっくりとご覧いただければ幸いです」

 柴咲は寒い場所での仕事はこれまで断っていたと発表会で冗談めかして明かしつつも、今回仕事を受けた一番の理由は共演者の存在だったという。放送はABC・テレビ朝日系全国ネットで11月5日午後9時から23時6分まで。

撮影■高柳茂

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン