芸能

『できるかな』のノッポさんが今明かす子どもへの思い

子どものことを「小さい人」と呼ぶノッポさん

 NHK教育テレビで20年間以上にわたって“ノッポさん”として、工作番組に携わってきた高見のっぽ氏(82歳)。『できるかな』を観ていた世代には、とっても印象深い人物だろう。一言も喋らずゴン太君と掛け合いながら、次々と鮮やかに工作物を作り出す見事さ、タップダンスを踊りながら軽やかに進行するあの番組独特のリズム感。

 ノッポさんは、『できるかな』終了後も、絵本作家、紙芝居作家、俳優、歌手として、子どもと長年向き合ってきたが、氏には独特の「子ども観」がある。ノッポさんは子どものことを、「小さい人」と呼び、つねに尊敬の念を持ってつきあっているというのだ。

「小さい人たちというのは、実にいろいろなことが分かっているのです。大人が思うよりも、いやおそらく大人よりも、ずっとずっと賢いんですから」

「どんなに幼い子であろうとも、小さい人と向き合う時はいつも、敬意を表しています。ひとりの人間として対等に丁寧にを心がけていますから」

 と語るノッポさん。 

 そんなノッポさんが自身の人生哲学を盛り込んだエッセイ『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?─ノッポ流 人生の極意─』を、11月17日に上梓する。

 ノッポさんが同書に込めたメッセージは、「『小さい人』だったあの頃、どんな人もみんなきれいで、賢い存在でした。あなたは自分の中の『小さい人』を大切にしていますか…?」というもの。いつの間にか「大きい人」となって、家庭を営んだり仕事に邁進したり、社会の荒波に揉まれる「元・小さい人」にとって、心温まる珠玉のノッポさんの言葉に出会えるかもしれない。

◆高見のっぽ:1934年5月10日生まれ。1967年から20年超にわたりNHK教育テレビで放送された『なにしてあそぼう』~『できるかな』では、一言もしゃべらずに鮮やかに工作を生み出す“ノッポさん”として出演。同時に、作家・高見映として多数の児童書、絵本、エッセイなどを発表。現在は、俳優・作家・歌手として幅広く活躍中。新刊『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?―ノッポ流 人生の極意―』刊行記念イベントとして、11月25日19時~東京堂書店・神田神保町店にてトークショー&紙芝居の朗読会を開催予定。

関連記事

トピックス

ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱親方と白鵬氏
旧宮城野部屋力士の一斉改名で角界に波紋 白鵬氏の「鵬」が弟子たちの四股名から消え、「部屋再興がなくなった」「再興できても炎鵬がゼロからのスタートか」の声
NEWSポストセブン
環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(22)
《不敵な笑みでテロ組織のデモに参加》“環境少女グレタ・トゥンベリさん”の過激化が止まらずイギリスで逮捕「イスラエルに拿捕され、ギリシャに強制送還されたことも」
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
荒川静香さん以来、約20年ぶりの金メダルを目指す坂本花織選手(写真/AFLO)
《2026年大予測》ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート 坂本花織選手、“りくりゅう”ペアなど日本の「メダル連発」に期待 浅田真央の動向にも注目
女性セブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン