芸能

女性アイドルを応援する女性の心情 地下アイドルが解説

女性アイドル応援する女性の心情は 写真は『First Order』から

 最近、アイドルファンを公言する有名人女性が増えました。たとえばHKT48の指原莉乃や女優の松岡茉優は女性アイドルグループ「モーニング娘。」の大ファンで、コンサート会場へ足を運ぶ姿も目撃されています。有名人だけでなく、同性アイドルのファンになる女性は珍しくないようで、握手会などのイベントに参加する人も増えています。彼女たちはなぜ、女性アイドルのファンになるのか、地下アイドルでライターの姫乃たまさんが語ります。

 * * *
 ここ数年、女性アイドルのライブやイベントに足を運ぶ女性が増えています。男性のファンは多かれ少なかれ恋愛感情に似た気持ちを持っていて、異性だからこそ応援したい(あるいは応援しやすい)のだと考えられますが、女性ファンは同性のアイドルをどんな気持ちで応援しているのでしょう。

 月に2.3回、アイドルのイベントに参加するという女性ライターのAさん(26歳)の場合、始めは「アイドルのライブに行っちゃった、というネタ半分」で足を運んだと話します。しかし、「曲が思ったよりもしっかりしていて好みだった」ことがきっかけで、今ではふだんからアイドルの楽曲を聴いているそうです。

 Aさんはアイドルライブの楽しさを、「精神のデトックス」と表現していました。

「自分自身も私生活で嫌なことがありますし、アイドルもいろいろ大変だと思うんですけど、ライブの時間だけは楽しむことに向かってお互いに協力している一体感が心地いいです。アイドルが期待以上のパフォーマンスをしてくれると、本当にこの子を応援して良かったと思います。天才肌よりも、頑張っていたり器用貧乏な子に夢中になりやすいですね。自分と同じような普通の女の子がキラキラしていて、そのキラキラに叱咤激励されているような感じでアイドルを応援しています」

 AKB48を筆頭に、「会いに行けるアイドル」が流行してから、アイドルはぐっと距離の近い存在になりました。スター性のあるアイドルだけでなく、普通っぽい女の子がアイドルとして頑張っている姿に人気が集まるのも最近の傾向です。女性にとってもアイドルは、テレビや雑誌で見て憧れたり、無責任に悪口を言ったりする遠い存在から、自分と重ね合わせて応援したくなる近しい存在へと変化しているようです。

 また、アイドル側にとって、女性ファンの存在は人気のある証拠とされていて、多ければ多いほどブレイクする兆しがあると言われています。実際に知名度の高いアイドルほど女性ファンの割合が高くなり、ももいろクローバーZのようにメジャーなアイドルグループになると人数も多いので、女性限定のイベントを開催しています。女性ファン獲得のために、女性割引や特典を導入したり、会場に女性専用スペースを設けたりしているアイドルイベントも珍しくありません。

 最近では、女性アイドルのファンでありながら、自身もアイドルとして活動している女の子が多くいます。

関連記事

トピックス

次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン