芸能

「私落ち込んでます」アピールは周りの空気を汚染する

苦手な人と向き合う方法について語る真矢ミキ

 男女ともに好感度が高い真矢ミキ(52才)が、苦手な人と向き合う方法について語ってくれた。

 * * *
 今日はめずらしく負の話。私、自覚してないんですけど、気分が滅入っているときに「私、今落ち込んでます」ってごくごく身近な人に断言するそうなんです。これって、相当はた迷惑なことだと思うんですよ。だって、心配するじゃないですか、特に私は内容言わないし。このネガティヴな気持ちって、まわりの空気をどんどん汚染していくもの。

 おそらく、たばこの副流煙くらいの害があるのではないでしょうか…。その証拠に、愚痴をこぼしている人がいる集いに遭遇すると、聞いている人の表情がどんどん暗くなっていくのを感じます。そう、目に見えるくらい体に悪い。

 だからなるべく落ち込んでいる発言をしないように今は気をつけてはいるのですが、なにしろ無自覚なので、油断できません。覆水盆に返らず。口から出してしまったネガティヴをなかったことにはできません。

 自己責任が問われるところですね。では、そんなとき、どうするか。私は、立ちこめてしまった暗い雰囲気を払拭するような言葉をつけ足すように心がけています。

 たとえば「…とはいうものの!」とかね。自分でまいたタネは自分で髪ふり乱してでも刈り取らなきゃ。そうやって、相手に渡してしまったモヤモヤした気持ちは、しっかり自分の手で取り戻さなくては申し訳ない。そして、そうすることで自分自身も楽になれるのです。

 生きていれば、うまくいかないことはたくさんあるし、苦手な人と会うことだってあります。でもね、苦手な人よりも好きな人が多いという人生の方が絶対いいですよね。

 私は幸せなことに、出会う人の9割くらいは「好きだな」と思える人ですが、1割くらい、いや、0.5割くらい!?(笑い)「おっと…無理かも」という人に出くわすこともあります。

 たとえば、人を馬鹿にする人。以前は白目むく勢いでそのかたを凝視したりして(ホラー)。 今は「そういうとき、みんなはどうしているの?」と周囲を見まわすことにしています。

 そうすると、何事もなかったが如く流す人や、やり返す人など、いろんな人がいることに気づきます。いちばん勉強になるのは、ちゃんと向き合ったうえで上手に対処している人。友人にこの達人がいて、彼女はその人が言わんとすることをしっかり平常心で受け止め「じゃ、貴方はどうしたいの?」とまるで優しい主治医のように包み込む。言った方も「自分は愚痴病…!?」と気づくのか。みるみるタジタジ。その塩梅が絶妙。

 試しに真似してみると、自分まで品質よく研磨されたような。確実に人間のクオリティーが一段上がってるみたい。

「お、私、今できた!」という瞬間が増えてくるのです。

 そうやって、何かにぶち当たってもストレスの方向に持っていかないように物事をとらえよう! という私がポコポコ最近生まれています。“あの人に会うと楽しいね”と思っていただける存在。うん、目指すところだなぁ。これぞ大人の醍醐味とでもいうのでしょうか。…言うは易し(笑い)。

撮影■渡辺達生

※女性セブン2016年11月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン