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銀座老舗バーのバーテンダーが語る不倫カップル誕生の瞬間

どうやって不倫は始まるのか

 高齢化社会が進むなか、中高年男性が残りの人生をより豊かに生きるための一つの手段が“不倫”だ。その一歩を踏み出すまでには戸惑いも駆け引きもある。その“攻防”の主戦場となるのは今も昔もバーである。銀座の老舗バーのバーテンダーが不倫カップル誕生の瞬間を教えてくれた。

「常連の不動産会社50代部長はいつも20代の女性部下といらしていました。男性は毎回、冗談半分に口説いていて、それを女性が『奥さんいる人はダメですよ~』と軽くいなしていました。

 だけど、その日、女性は営業先でトラブルがあったらしく、とても落ち込んでいました。すると男性は『マスター、○○ちゃんにスペシャルなカクテル作ってあげて』と注文された。

 私も彼女を元気づけようと、彼女が好きな花をイメージしたカクテルをお出ししました。彼女は何杯もお代わりして……。最後はほろ酔い気分の彼女を上司がエスコートして帰りました。次に来店された時、女性が男性にピッタリ身を寄せていたので、あの夜、何があったか一目瞭然でしたね」

 新橋の人気バーの店主が、バーで女性を口説く時の攻略法をこっそり明かす。

「20代女性はウイスキーなどのうんちく話にウットリしがち。同世代の男にはない余裕と趣味人ぶりに惹かれるようです。贅沢なフルーツカクテルをご馳走すると効果的。つい飲みすぎて“お持ち帰り”されるモードになってしまう。

 一方で30代の女性となると、男性よりお酒に詳しかったりするので、うんちく、能書きの類はウザがられやすい。深夜に大人の女性が男性と2人きりでバーに行く時は、“もしかしたら”という気持ちはきっとある。雰囲気を大切に静かに会話を楽しめば、自然にそういう流れになるはずです」

※週刊ポスト2016年12月9日号

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