いくつになっても娘というものは父親にとっては特別な存在。70才になったある男性は、娘から貰ったプレゼントを大切に使っていたという。その男性の妻がそんなエピソードを告白する。
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誕生日に嫁いだ娘から高級傘をプレゼントされた夫(70才)。ヤンママ、バツ2とさんざん苦労をかけられた娘のプレゼントがよっぽどうれしかったのか、家の中で傘を差しながら「どうだ?」って何回も。
天気予報で、「明日は快晴」と聞くとガックリ肩を落としていたけど先日、「夕方から雨」という予報が流れたの。
夫は喜び勇んで、傘を持ってカラオケスナックに出かけて行ったわよ。そして夕方、天気予報は見事に当たって大雨。
どれだけうれしそうに帰って来るのか、期待して待っていたら、男って予想がつく生き物じゃないのね。
なんと右手にビニール傘を差して、娘からもらった傘を左わきに大事そうに抱えていたの。理由を聞いたら「歌うとき用にしたから」と。ま、ボケたんじゃないとわかって、ホッとしたわ。
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年をとると思い込みが激しくなるのだろうか? 神奈川県に住む61才の主婦が夫のトホホなエピソードを披露する。
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家の中にいると無口で、まったく面白みがないのに、飲食店の人にはすごい笑顔。定年後、単身赴任が長かった夫(64才)の知らない一面に戸惑っていたら先日、「行きつけの店に一緒にどうだ」と誘われた。
そのお店がなかなかの雰囲気で、「こんなお店に来ていたなんて!」と驚いていると、店の人に、「いつものね」とドヤ顔。なのに店の人は、「すみません。いつものというのは…」と。そのうち、店長まで現れて、体を真っ二つに折って謝りだしたの。
行きつけだと思ってたのは夫だけだったのよ。私が35年連れ添った男は、ま、こんなものね。
※女性セブン2016年12月15日号