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犬のけんか 手を出すのは×、それぞれの視界を遮るのが◎

犬のけんかの原因とは?

 普段は可愛い愛犬が、散歩途中に他の犬と出会った瞬間、急に攻撃的になってしまう…。そんな悩みを抱える飼い主も少なくないはずだ。三重県のワンちゃんラブさん(49才)から、こんな悩み相談が届いた。

「散歩をしている時、愛犬と他の犬がけんかになりました。止めようと、犬同士の間に手をはさんだら、かまれてしまい、その後もけんかは続行…。犬同士のけんかはどうやって止めたらいいのですか?」(三重県・わんちゃんラブ、49才・自営業)

 そんなお悩みに、しつけ教室・犬の保育園SKYWAN! DOG SCHOOL代表で、家庭犬しつけインストラクターの井原亮さんが、アドバイスをくれました。

 * * *
 けんか中の犬は、普段の愛らしい姿とは違います。うなり声を出し、歯をむき出して激しく吠える姿には、いつも一緒にいる飼い主でさえ恐怖を覚えることでしょう。とっさに止めようと、犬同士の鼻面の間に手を入れがちですが、これは、絶対にしてはいけません。

 この時の犬はパニック状態に近く、とても興奮しています。近くにある動くものは、なんでもかむ可能性が高いのでとても危険なのです。

◆別の刺激を与えれば安全に止められる

 とはいえ、そのまま放っておくと大けがにつながります。けんかを止めるには、興奮状態が覚めるくらいの、別の刺激を与えるとよいでしょう。例えば、ハッとするような大きな音を出すなどです。

 しかし、犬の意識をそらすぐらいの大きな音を出すのは難しいことです。そこで、私がおすすめするのは、手ではなく、かまれても問題のないカサや板などを、けんか中の犬の間に入れる方法です。お互いの姿が急に見えなくなるように視界をさえぎるのです。敵が見えなくなると、犬は冷静になります。その隙にお互いを引き離しましょう。

 視界をさえぎるものがない場合は、人間が体ごと間に入ります。そして靴を履いている足などで、犬同士の間を引き離すように押しやるといいでしょう。

◆けんかの原因は、相性や食べ物の取り合いなど

 犬同士のけんかは、ドッグランや散歩中など、どこででも起こります。人に相性があるように、犬同士にも相性はあります。出会ったその日に一緒に遊ばせることは、実は非常に危険です。恐らく犬たちも望んでいません。犬同士は、何日もかけて関係を築いてから遊ばせてあげてください。

 そして、遊ばせる時は必ずリードをつけたままにしておくこと。常に飼い主が近くにいて不測の事態に備えることを忘れないようにしましょう。

 また、たとえいつも仲がよくても、おやつやおもちゃなどの取り合いや守り合いでもけんかになります。飼い主はどんなにフレンドリーな犬同士でも、常に「けんかをするかもしれない」ということを忘れないようにしましょう。

※女性セブン2017年1月5・12日号

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