国際情報

中国の冥婚 棺桶の中から女性が「生還」する例も

中国人も驚愕した事件(アフロ)

 信じられないような事件が実際に起こるのが中国である。現地の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 世にも恐ろしい事件とは、まさにこのことである。

 中国の各地にはいまでも「死後婚」(もちろん違法である)という習慣が残っている。「冥婚」とか「陰婚」という言い方もされるが、要するに死体になった者同士で執り行われる婚姻である。

 これをする目的は、結婚することなく死亡した若者の霊を慰めることにある。不慮の事故など、子孫を残すことなく死んでしまった若者の呪いが、自分たちの子孫にふりかかり子供ができなくなってしまうと信じられていることから、その霊を慰めて子孫に祟らないようにするための儀式だ。

 昨年7月、「冥婚」を行っていた河南省林州市原康鎮で事件は起きた。

 一家の若者が病気で亡くなったことを受けて「冥婚」の準備に入った親戚一同は、人づてに湖南省から結婚相手の女性の死体を購入することを決めた。値段は3万元(約50万円)で名前は趙梅(仮名)と知らされた。

 一族は集まり「冥婚」の儀式も無事終わり、いよいよ二人を一緒に埋めようと、小雨の降る中で穴を掘り始めたとき、突然、棺桶から大きな音がして人々を凍り付かせた。一同が静まり返るなか、棺桶を中から叩く音が鳴りやまず、恐ろしくなった一同はスコップを放り出して逃げたのだが、最終的には戻って棺桶をあけた。すると、おどろいたことに趙梅が出てきたというのだ。

 事件を報じた『中国青年報』によると、趙梅は耳に重度の障害を持ち、それを知った犯罪グループに騙され、薬で眠らされたまま死体として売られてしまったことが事件の真相だという。

 目覚めるのが少し遅かったらどうなっていたのか。それを考えると恐ろしくなる。

関連キーワード

トピックス

不倫報道の渦中、2人は
《憔悴の永野芽郁と夜の日比谷でニアミス》不倫騒動の田中圭が舞台終了後に直行した意外な帰宅先は
NEWSポストセブン
富山県アパートで「メンズエステ」と称し、客に性的なサービスを提供したとして、富山大学の准教授・滝谷弘容疑者(49)らが逮捕(HPより)
《現役女子大生も在籍か》富山大・准教授が逮捕 月1000万円売り上げる“裏オプあり”の違法メンエス 18歳セラピストも…〈95%以上が地元の女性〉が売り
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン
永野芽郁のCMについに“降板ドミノ”
《永野芽郁はゲッソリ》ついに始まった“CM降板ドミノ” ラジオ収録はスタッフが“厳戒態勢”も、懸念される「本人の憔悴」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
(左から)今田美桜、河合優実、原菜乃華の魅力を語ろう(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
《今田美桜、河合優実、原菜乃華》朝ドラ『あんぱん』を華やかに彩る3姉妹、ヒロイン候補を出し惜しみなく起用した奇跡のキャスティング
週刊ポスト
日本人メジャーリーガーの扉を開けた村上雅則氏(時事通信フォト)
《通訳なしで渡米》大谷翔平が活躍する土台を作った“日本人初メジャーリーガー”が明かす「60年前のMLB」
NEWSポストセブン
スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン