3位は西武からFAで岸孝之(32)を獲得した楽天。本拠地・仙台は岸の生まれ故郷だから、FA選手にありがちな阻害感もない。同じく東北(青森)出身で、ソフトバンクを戦力外になったキャッチャー、細川亨(36)を獲得したのもプラス。岸とは西武時代にバッテリーを組んでいるから、セットで活躍が望める。岸の加入は安樂智大(20)、小野郁(20)などの若手にもいい刺激を与えるはずで、2強以外の4球団のなかでは頭一つ抜け出せるだろう。

 セは巨人が一歩リード。ただ、大型補強はチーム内に亀裂を生みかねない。喜怒哀楽を表に出さない指揮官である高橋由伸・監督が十分なリーダーシップを発揮してチームをまとめられるか。そこが唯一にして最大の不安材料。

 巨人に迫るとすれば広島か阪神だろう。広島は常識的に考えれば黒田博樹引退で連覇は厳しくなるが、勝利の“味”を覚えた若手選手の間でいい競争が生まれれば可能性はある。

 阪神は、糸井嘉男(35)の加入で金本知憲・監督が掲げる機動力野球が確実に進化する。エンドランが得点に結びつくケースが増えるなど、1年目よりだいぶ楽に戦えるはず。機動力にスランプはないのだから。

 横浜は石田健大(23)や今永昇太(23)ら若手の奮起次第でAクラスもあるが、ヤクルトと中日はやや厳しい。最下位争いはこの2球団とみた。

【順位予測】
セリーグ/パリーグ
1位:巨人/日本ハム
2位:広島/ソフトバンク
3位:阪神/楽天
4位:DeNA/ロッテ
5位:ヤクルト/西武
6位:中日/オリックス

※週刊ポスト増刊2017新春スペシャル

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