「朴さんの奥さんは長い黒髪が印象的な美人で、とても明るいかたでした。お子さんが通う近所の小学校のボランティアグループや、夏のラジオ体操にも積極的に参加していましたよ。家の前で赤ちゃんを抱っこしながら、上のお子さんたちが遊ぶのをニコニコと見守る姿をよく見ました」

 夫人と一緒に小学校のボランティアにかかわっていた人物が声を潜めて語る。

「朴さんの奥さんと仲のいいグループの中に、“夫婦関係がうまくいっていない”というママ友がいました。その悩みを聞いたとき、朴さんも“実は私も夫の暴力に悩んでいる”と告白したんです。いつも明るいかたなのに…」

 近所でも、朴容疑者の自宅から激しい“夫婦げんか”の音が漏れてくることが噂になっていた。

 一方で、朴容疑者は会社では“家庭的なよきパパ”として知られていた。3人目の子供が生まれたとき、朴容疑者は多忙なマンガ業界では異例ともいえる、2か月の育児休暇を取得した。彼はその時のことを、全国紙にこう寄稿している。

《その感想は、「主婦ってこんなに大変なの!?」の一言。やってもやっても仕事が途切れない。毎日10時間くらい献立のことを考える。締め切りが1日に3回ある感覚。それでいて誰にも評価されない。誰からも褒められない。子どもたちに終始、囲まれているはずなのに孤独感が心を覆う。会社に行く方が、ずっと楽だと思いました》

◆子供達は児童相談所に預けられた

 前出の社会部記者が続ける。

「警察は朴容疑者から何度も事情聴取しました。そのたびに“証言”が変わった。最初は“階段から転落した”と話していました。ところが、窒息死という解剖結果が出た数日後、“階段の手すりで首を吊って自殺したと思う”と供述を覆した。さらには、“妻が刃物を持っていたので押さえつけた。気づいたら妻が死んでいた”と供述は二転三転したそうです」

 朴容疑者を知る出版関係者がその人柄を語る。

「アイディアが豊富で、プレゼンがうまいというか、とにかく弁が立つタイプでした。部下や作家からの信頼も厚く、お酒のつきあいもできる。頭の回転が速くて聡明な一方、ユーモアのセンスもあります。これはクリエーターに必要なことだと思いますが、常人には理解できない“気質”も持っている」

 ヒットメーカーだった彼は、『週刊少年マガジン』の次期編集長の有力候補といわれていた。ところが、昨年6月の人事異動では予期せぬ人事を言い渡されたという。

「朴さんの本意ではないマンガ編集部への異動でした。長年、キャリアを積んできた部署ではないところで働くことへの不安だけでなく、順調にいっていた“出世コース”を外れた失意も感じていたようです」(朴容疑者を知るコミック誌編集者)

関連記事

トピックス

中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン
渡邊渚アナのエッセイ連載『ひたむきに咲く』
「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
NEWSポストセブン
 チャリティー上映会に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが出席された(2025年11月27日、撮影/JMPA)
《板垣李光人と同級生トークも》愛子さま、アニメ映画『ペリリュー』上映会に グレーのセットアップでメンズライクコーデで魅せた
NEWSポストセブン
リ・グァンホ容疑者
《拷問動画で主犯格逮捕》“闇バイト”をした韓国の大学生が拷問でショック死「電気ショックや殴打」「全身がアザだらけで真っ黒に」…リ・グァンホ容疑者の“壮絶犯罪手口”
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「山健組組長がヒットマンに」「ケーキ片手に発砲」「ラーメン店店主銃撃」公判がまったく進まない“重大事件の現在”《山口組分裂抗争終結後に残された謎》
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン