因果関係はわからないが、その2か月後、事件が起きている。妻の死からおよそ1週間、朴容疑者は会社を休んだ。だが、その後はそれまで通り出社を続けた。
「朴さんは『妻が亡くなりました』と報告しながら、『どうも自分が犯人と疑われているようなんです』と周囲に漏らしていました。ちょっと違和感を持ったのは、その後も彼は殺人をテーマにするマンガを提案し、今年3月から大型連載が始まる予定だったんです」
突然の「母の死」が最も暗い影を落としたのは、いうまでもなく、子供たちだ。事件後、子供たちは自宅を離れることになった。児童相談所に引き取られたのだ。朴容疑者は「面倒を見る人がいないので」と周囲に語っていたが、「DVの疑いがある父親とは一緒においておけないから」(前出・社会部記者)だったという。小学生の長女と長男は事件以降、昨年末まで学校を休まざるを得なかった。
「もし、家の中で激しいDVが行われていたならば、小学生は充分に理解できるし、幼稚園の子でもショックを感じているはずです。特に小学3年生の長女は、きょうだいの中でもいちばん長く、昨年末まで児童相談所に残っていたそうです。トラウマになっていたのではないでしょうか」(前出・社会部記者)
朴容疑者への事情聴取が続き、マスコミに「変死事件の捜査が大きく動く」という情報が一斉に流れた昨年12月中旬以降、彼は会社に出社していない。
※女性セブン2017年1月26日号