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欧州での選挙等 2017年投資の仕込みどきになるイベントは

今年の相場のイベントカレンダー(トランプ氏Facebookより)

 アメリカ大統領に当選が決まっただけで世界的に爆発的な株価上昇をもたらしたドナルド・トランプ氏。1月20日の就任式での発言に、注目が集まっている。いまのトランプ相場の展開も左右しかねないからだ。こうしたイベントを投資にどう活かすべきか。

「あらかじめ株価が動くイベントのスケジュールを把握しておけば、投資の“仕込みどき”が分かります」

 こう指摘するのは、『1億円儲けるための株式投資スケジュール帳2017年版』を監修した西村剛氏。株投資は「予測」と「準備」が重要という金言である。

 今年最初の重要イベントは、1月のトランプ大統領就任と2月1日のFOMC(連邦公開市場委員会)。株式投資などで1億円以上の資産を築いた“億り人”のDAIBOUCHOU氏は、2大イベントを前に「仕込むべき」と話す。

「トランプ氏の就任直後のFOMCで早速2017年の利上げが実施され、ドル高・円安が進むと予想されます。米国のインフラ関連の好景気を見込み、『新日鐵住金』『JFEホールディングス』などの鉄鋼関連株を年初に仕込んでおくと良いかもしれません」

 今年は3月にオランダで総選挙、5月に仏大統領選挙、8月に独総選挙など欧州で大型選挙が相次ぎ、米中関係の動向も注目される。ケイ・アセットの平野憲一氏は日本株には「好機到来だ」と指摘する。

「世界情勢が動く時は安心感から日本市場へのマネー流入が期待できます」

 また国内では3月の株主優待権利確定や5月の3月期決算発表で株価が動きやすい。8月のJPX日経400構成銘柄、10月の日経平均構成銘柄の入れ替えも頭に入れておきたい。

「銘柄の入れ替えに応じて、投資信託などが新たに大口売買をするので株価の変動が見込めます」(西村氏)

 株価は1年の最後を締め括る大納会まで分からない。

「年にもよりますが、最後に駆け込みで株価が上昇するケースがある。歴代最高の日経平均株価を記録したのも1989年の大納会でした」(『投資カレンダー2017』の著者・大岩川源太氏)

 大幅な株価上昇が期待される今年、どう動くかはあなた次第だ。

※週刊ポスト2017年1月13・20日号

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