ライフ

諦めるのは早い! 飲むと男性機能改善が期待できる降圧剤も

諦める前に試してみては?

 降圧剤(高血圧治療薬)服用者の大きな悩みであり、高血圧患者が降圧剤を飲むのを躊躇する理由が、副作用として認められるED(勃起不全)である。「命には代えられないから」と、充実したセックスライフを諦めている男性は少なくない。

 しかし、正しい知識を得れば、高血圧とEDを同時に解決することは不可能ではない。人間ドックで高血圧を指摘されたAさん(56)は、降圧剤を半年前から飲み始めた。服用開始3日後ぐらいから、夜の営みに“異変”を感じるようになったという。

「飲んでいるのは、『利尿剤』タイプの降圧剤です。開始すると、血圧は上(収縮期)で155mmHgから130mmHgに、下(拡張期)で100mmHgから85mmHgと、いわゆる正常値にまで下がりました。

 ですがそれ以来、肝心なときに勃たなくなってしまった。10歳年下の妻に求められ、触られてもウンともスンとも反応しない。まさか自分がED(勃起不全)になるなんて……。ショックだったので、月1回の定期検診でかかりつけの内科医に相談したら『降圧剤の副作用かもしれない』といわれました」

 降圧剤を服用すると、血圧をコントロールできる一方で、AさんのようにEDの副作用に悩まされる人も少なくない。ギリシャのメンデル・ドーマス博士が高血圧患者を対象に実施した2006年の調査によれば、降圧剤を服用した患者の40.4%がEDになったという。

 しかし、“飲むと勃起機能が改善する”というデータが示されている降圧剤があるということは、あまり知られていない。降圧剤を変えることで勃起力を取り戻したというBさん(64)はこう話す。

「上が150mmHgを超えていたので降圧効果は高いが、副作用が多い『カルシウム拮抗剤』を服用していましたが、血圧が落ち着いてきたので副作用の少ない降圧剤に変えた。

 すると、降圧剤を使用前ですら中折れすることが多かったのに、代わりの薬を服用後1か月ぐらいすると、徐々に勃起力が改善した。中折れはほとんどなくなりました」

 Bさんが使い始めた降圧剤がARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)に分類される「イルベサルタン」だ。

 イルベサルタンの勃起機能改善を示す研究結果がある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト