ビジネス

税金かからないiDeCo 年間利回り15%も可能?

主婦も加入できるようになったiDeCoとは?

 近頃注目されているのが「iDeCo」だ。iDeCoの正式名称は「個人型確定拠出年金」。簡単にいえば「自分年金」だ。公的年金という形ではなく、老後資金を自分で積み立てるという制度である。

「個人型確定拠出年金」制度は以前からあるが、これまで主婦の加入は認められていなかった。昨年9月にiDeCoと命名され、そしてこの1月に制度が変わり、主婦など多くの人が加入できるようになったのだ。

◆税金が掛からないは効果テキメンの投資である

 iDeCoの大きなメリットの1つが、掛け金を支払った分だけ、所得税・住民税が安くなること。何年も積み立てていけば、その“威力”は大きい。

 たとえば、年収127万円のパート主婦の場合、所得税と住民税あわせて年間約3万6000円を支払っている。ところが、iDeCoに掛け金を毎月2万円支払っていれば、その分はほぼ全額が手元に戻ってくる。

 税金が浮いた分を「利益」と考えれば、そのパート主婦の年金資金の“年間利回り”は15%にも上る。銀行に預金しても利息がほぼ0%の時代。そんなに“オイシイ投資話”はそうそうない。社会保険労務士の北村庄吾さんが説明する。

「働いていない専業主婦はもともと課税所得がないので、その恩恵は受けられません。ですが、運用利回りも非課税で、年金受け取り時も控除があるので、メリットは充分です。年収の多いサラリーマン夫や自営業夫ならば、もともとの税率が高いので、さらに大きな額の税金を取り戻せます」

◆口座の金融機関は「管理手数料の安さ」で選ぶ

 iDeCoに入るためには、金融機関で専用口座を作る必要があるが、そんなに難しい手続きではない。大手の三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行でもいいし、ゆうちょ銀行もOK。ネット銀行でもいいし、野村証券や大和証券などの証券会社でもいい。

 ただし、1度選んだら基本的に変更はできないので、そこは慎重に。ポイントは「管理手数料の安さ」だ。

 最初に支払う「新規加入手数料」はどこの金融機関も2800円と変わらないが、「口座管理手数料」は年間2000円程度から8000円程度とバラつきがある。その6000円の差は大きい。20年間積み立てたとすると、12万円の差になる。

※女性セブン2017年2月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン