芸能

『相棒』が及川、六角ら卒業組投入の禁じ手出すも視聴率低迷

”2代目”登場も視聴率はふるわず

 水谷豊演じる杉下右京がどんな難事件も解決してきた『相棒』だが、今回ばかりはそうはいかなそうだ。

「レギュラー出演者だった高樹沙耶は昨年10月に大麻取締法違反で逮捕され、現在公判中。“3代目相棒”の成宮寛貴も薬物疑惑報道で引退など、とにかく悪いことの連続で、史上最大のピンチを迎えているんです」(テレビ朝日関係者)

 2002年から連続ドラマとして高視聴率をキープし、現在「シーズン15」が放送中の『相棒』。平日の夕方に放送される再放送までも視聴率10%台をたたき出すテレ朝の“ドル箱”だが、前出の関係者はこう続ける。

「逮捕された高樹が出る回が再放送できなくなり、成宮が薬物疑惑報道で引退発表したため、直後に再放送予定だった回が差し替えられた。成宮が所属していた事務所が『事実無根』と声明を出したこともあり、『疑わしきは罰せず』という判断で放送を再開しましたが、もし今後何かあった場合は対応を考えるという気の休まらない状況です。シーズン11から13まで相棒を務めた成宮の回までお蔵入りになると、再放送はネタが尽きて厳しくなる」

 テレ朝が気を揉む理由はそれだけではない。肝心の本編の視聴率にも陰りが見えているからだ。

 2月11日の劇場版公開を盛り上げるために、ドラマ版の2月1日と8日放送で、相棒シリーズを“卒業”した及川光博演じる2代目相棒の神戸尊と、六角精児演じる名物鑑識課員の米沢守を登場させたが、結果は振るわなかった。

「“卒業組”を投入する禁じ手に出ましたが、視聴率は14%台。及川が出ていた当時の20%台にははるかに届かず、相棒の最低合格ラインとされる15%すら超えなかった。これには関係者も落胆しきりです」(前出・テレ朝関係者)

 願うは劇場版の成功といいたいところだが、

「高樹、成宮問題に触れられたくないこともあって自局以外での宣伝をしない方針」(ドラマ関係者)だといい、PR不足を心配する声が上がっている。

※週刊ポスト2017年2月27日号

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