◆自分のいちばん綺麗な姿を残せて本当によかった
ロスでの撮影を終え、カメラマンが橋本雅司さんに代わって、撮影場所も北海道・夕張に移りました。夕張の撮影はロスに比べてプライベート感が強くて、生々しい自分を見せることができました。
菜の花畑での1枚は「ここで脱いで」って言われて、「えっ、ここで脱ぐの?」と照れながら振り返った時に撮られたものです。
橋本さんと部屋で2人きりで撮ったときには、緊張をほぐすために、梅酒を少し飲んでるんです(笑い)。ちょっと飲んだだけですぐ酔っちゃうので、写真にもほろ酔い感が出ちゃってますね。
実は写真集の撮影に入る前、「自分の陰と陽を見せる」というコンセプトを出版社さんに提案して却下されていたんです。ところがすべての撮影後に出来上がった写真を見た時、図らずも陰(夕張)と陽(ロス)を表現していて驚きました。『MOON&SUN』というタイトルも私が自分でつけました。
やはり年齢とともにカラダは変わっていきます。30歳で自分のいちばん綺麗な姿を残せて本当によかったと思っています。3歳の娘が大きくなったらこの写真集を堂々と見せたい。娘にも「綺麗なうちにヌードを撮りなさい」って言うつもりです(笑い)。
この作品は、私の女優人生で最高の作品の一つです。
◆こじま・かなこ/1974年9月17日生まれ。福岡県出身。身長160cm、B85・W59・H86。1996年に地元の福岡でスカウトされ芸能界デビュー。バラエティや映画、ドラマなどで活躍した。2008年には『泪壺』(瀬々敬久監督)で映画初主演。2011年2月に一般男性と結婚し、拠点を福岡に移す。2013年11月に第一子(女児)を出産。昨年末に美容ドリンクを販売する会社を設立。今後はプロフェッショナル心理カウンセラーの資格を生かし、女性の心と体の健康に貢献する活動に力を入れる。
※週刊ポスト2017年3月3日号