「実社会の経験が乏しく自分で判断ができないことは、親が保護してもいいと思います。ですが、“何かあってからでは遅い”と、いつまでも親が先回りしてチェックしていると、子供に問題解決能力がつきません。自分のことを自分で考え、解決しようとする『精神的自立』は、早ければ小学3、4年生頃から始まるのが理想的」(川島さん)

 精神的自立は、親が子供と不健全なかかわり方をしていると遅れる一方だという。失敗してもいい。その改善点を考えるいい機会として、失敗を前向きに捉え、なりゆきを見守ることも大切なのだ。

 一方、子供をかわいがるという点で気になるのが、いつまでプレゼントをしているかという点。「行事のプレゼントはいつまで?」と質問をしたところ、お年玉は「高卒まで」が29.4%でトップ、クリスマスは「小6まで」(24.8%)、誕生日プレゼントは「いつまでも」(32.7%)がそれぞれトップだった。

 誕生日プレゼントは、「いつまでも」(32.7%)「高卒まで」(16.1%)「成人まで」(8.8%)と比較的大きくなってもあげ続ける傾向にあるのに対し、クリスマスプレゼントは、約8割が高校卒業とともにやめていた。

 汐見さんも川島さんも、行事ごとのプレゼントは問題ないと言う。ただし、子供が就職した後にお小遣い、あるいは家や車の資金、孫の教育資金を援助するのは危険だという。

「子供は、お金をもらっているという引け目から親にコントロールされてしまう。何か言われても断りづらいし、親も“こんなにもしてあげているのに”と罪悪感を持たせる。こういった悩みで相談に来る“子供”も最近多いですね」(川島さん)

 誕生日プレゼントとはいえ、子供が成人なのに高額な金品を与えている人は要注意だ。

※女性セブン2017年3月9日号

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