芸能

占拠率53%の関テレ『よ~いドン!』 芸能ネタは扱わない

ゆったり感が愛される関テレの『よ~いドン!』

 2008年から関西テレビで放送されている『よ~いドン!』(月~金、9時50分~11時15分)は、円広志と高橋真理恵アナが進行する平日午前中の帯番組。「ゆったり、ほっこり、にっこりをお茶の間にお届け」をコンセプトに、旅やグルメなどの生活情報を中心に扱っている。2014年11月には占拠率53%という数字をたたき出した。その時間にテレビを見ている人の実に半数以上が見ている計算になる。番組の脇田直樹プロデューサーはこう話す。

「この番組は日々世間で起きる事件や芸能ネタを扱っていません。市井のかたの生活にスポットを当てて、笑いあり涙ありの温かいやりとりをコンセプトにしています。朝はのんびり、ゆったりとした気持ちになってもらいたいんです」

 人気コーナー『となりの人間国宝さん』は、街歩きの中で出会った人々の人生にスポットをあて、さまざまなエピソードを聞き出していくコーナー。円はMCに加えて、このコーナーの月、火曜日も担当している。円広志が言う。

「自然にのんびり楽しみながら歩いていれば、関西圏は、ぼくらよりも面白い人たちがたくさんいる。そういう土地柄なんです。毎日、同じことをやっているようで、毎日違う。意外性のある展開になるんですよ。関西人の面白さのおかげですね」

 このコーナーには、意識的に「ゆったり」とした演出がほどこされている。

「何かものを買うときには、お金を出して、支払いして、商品を受け取るまで。また、何か食べるときには、割り箸を割って、口に運ぶまで。そうした一連の流れを放送するようにしています。『ゆったり』を編集上意識しているんです」(脇田直樹プロデューサー)

 その「ゆったり」感が愛されて、番組は9年目に突入した。

「お邪魔する街や、出会った人に対して敬意を表するという気持ちがなければ、ローカル番組は作れない。その根っこにある地元愛や関西愛というものを大切にしています」(円)

※女性セブン2017年3月9日号

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