疲れ目を癒すには「温タオル」が有効だ。
「目が疲れたと感じたら、温かいタオルを目蓋の上に乗せて温めると、毛様体筋の緊張が解れてリラックスでき、調節力の改善が見込めます」
それらの対症療法でも対処しきれない場合は、「老眼鏡」が必要となる。
「『老眼鏡をかけると視力が落ちる』というのは都市伝説です。むしろ、正しい老眼鏡を選べば、老眼になっても快適に暮らせるでしょう」
正しい老眼鏡の選び方を、老舗眼鏡店「東京メガネ」の認定眼鏡士・我妻三朗氏が解説する。
「既製品の老眼鏡だと、度が合わないことで疲れやすくなってしまうケースが多い。そのため、既製品を買うのではなく、レンズから選ぶことで、自分にあった老眼鏡を作るのがよいでしょう。
現在の主流は、ひとつのレンズでなめらかに度数が変化して幅広い距離にピントがあう『累進屈折力レンズ』です。これには『遠近両用』『中近両用』などいくつかのタイプがあり、“手元重視”“パソコンを多用する”など、本人のライフスタイルにあわせて選択できます」
※週刊ポスト2017年3月10日号