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球界最年長・井口資仁 引退はオルティズ的スタイルに憧れる

理想の引退スタイルについて語る井口資仁

 日の出前の5時55分。今年、43歳を迎え、中日の岩瀬仁紀とともに球界最年長選手となる井口資仁(千葉ロッテマリーンズ)の自主トレは、早朝の4kmのランニングから始まる。

 井口はダイエー(現・ソフトバンク)でプレーしていたころから十数年間、沖縄・名護にあるカヌチャベイを自主トレの拠点に置いている。沖縄とはいえ、1月中旬の夜明け前はかなり肌寒い。取材日はあいにくの小雨模様。真っ暗闇の中、汗と雨粒で顔をびしょびしょに濡らし、身体から白い湯気を上げる。黙々と走る姿は、大げさでなく修験者のようだった。

「最年長選手という実感はないです。30歳を超えたあたりから年々、時が経つのが早く感じられて……気づいたらオフになっていて、オフに入ったなと思ったら自主トレの時期になっている。いま、自分の年齢が42というのも、『いつの間に』って感じです」

 早朝ランニングの後は、朝食を挟んで8時半からグラウンドで体力強化トレーニング。2時間かけて70以上のメニューをこなし、キャッチボール、ノック、ティーバッティングで午前中は終了。午後は、ジムに場所を移し、体幹強化やウエイトトレで汗を流す。とても40歳を超えた選手の自主トレメニューとは思えない。言い方を変えれば、これだけのトレーニングをしているからこそ、40過ぎまで現役を続けられるのだろう。

 実は今から10年前、井口がメジャーでプレーしていたころにも、この沖縄での自主トレに数日間密着取材をしたことがある。驚くべきは、当時よりも現在の方がメニューの数が増えていること。最近8年間、自主トレで指導に当たっているパーソナルトレーナー・七條卓也氏の「年々パワーは増していっている」という言葉も頷ける。

 沖縄自主トレには、チームメートの清田育宏や、大崎雄太朗(西武)、明石健志(ソフトバンク)など、井口を慕う後輩選手たちがチームの垣根を越えて何人か参加している。その中のひとり、茶谷健太(ソフトバンク)は19歳だが、井口は親子ほど年の離れた選手と同じメニューをこなしていた。

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