国内

劣等感あった安倍昭恵さん、どん底から自由奔放になるまで

学歴や職歴にコンプレックスを持っていたという

 自由奔放な発言で、歴代ファーストレディーで最も知名度が高いともいえそうな安倍晋三首相(62才)の妻・昭恵夫人(54才)。今まさに、森友学園の名誉校長就任のスキャンダルで、国会が炎上中だ。

 そんな昭恵さんが、どんな人生を歩んできたのかは意外と知られていない。その素顔を追ってみよう。

 1962年、森永製菓創業家の長女として生まれた。ミッションスクールの聖心幼稚園に入園した後、聖心女子学院の初等科、中等科、高等科と進み、聖心女子専門学校を卒業後は電通に入社。

『安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密』(小学館)の著者で、政治ジャーナリストの野上忠興さんが言う。

「ふたりの出会いは1984年、原宿のパブ。昭恵さんは待ち合わせ時間に30分以上遅刻してきたそうです。8才年下の彼女の遅刻に、安倍さんはムッとしたらしいですが、食事やゴルフを通じて親しくなっていきました」

 出会って3年でふたりは結婚。あるベテランの政治ジャーナリストは当時の昭恵さんについて、「名家に生まれた苦悩を抱えていた」と語る。

「エスカレーター式の学校に通っていた昭恵夫人は大学に進学せず、専門学校へ。電通に入ってもすぐに寿退社しており、学歴や職歴のコンプレックスがあったようです」

 その後、安倍氏は国民人気の高かった小泉政権で頭角を現し、小泉元首相が退陣した2006年秋に首相となった。44才という若さでファーストレディーになった昭恵さんだが、当時は今のような存在感はなかった。

「家柄こそいいですが、政界の中ではそれほど社交的でもなく、首相の横でただニコニコしている印象の強い夫人でした」(前出・ベテランの政治ジャーナリスト)

 昭恵さん自身、過去の本誌・女性セブンのインタビューで当時についてこう漏らしている。

《ファーストレディーとしていろいろな国の首脳の奥様たちとプロフィールを交換する時に、やっぱり向こうの方って、本当なのかっていうぐらいプロフィールが立派なんですよ。首脳夫人同士で会談する時も、専門的な知識がすごいし。その肩書の部分で、何となく圧倒されちゃうようなところがあったので》

 安倍家という名門政治一家の重圧も相当なものだった。安倍首相の祖父は「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介元首相、母は岸の長女である洋子さん(88才)だ。

「“妖怪の娘”である洋子さんは政界のゴッドマザーといわれ、岸・安倍家を絶やさないことが最大の関心事です。当然、昭恵夫人には安倍家の跡継ぎを産むことを期待しましたが、残念ながら子宝には恵まれなかった。不妊治療までしました。その後、“養子をもらおうか”と夫婦で相談したこともあったそうです」(前出・ベテランの政治ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン