ライフ

双子パンダがすくすく成長、飼育のカギは蜂蜜ペロペロ?

特製のパンダミルクを飲むときの、丸い背中もかわいい

 東京・上野動物園のジャイアントパンダの雄・リーリーと雌・シンシンが2月に交尾をしていたことが判明、5年ぶりの赤ちゃん誕生が期待されている。とはいえ、ジャイアントパンダの繁殖期は短く、雌の受胎が可能な期間がわずか数日しかないこともあり、繁殖は簡単なものではない。実際、この2頭の間には2012年にも赤ちゃんが誕生したが6日後に死んでしまったなどの悲しい過去もある。

 そうしたパンダの生態にもかかわらず、約2年に一度のペースでパンダの繁殖に成功しているのが、和歌山県にある「アドベンチャーワールド」だ。こちらでは、昨年2016年9月に産まれたメスの結浜(ユイヒン)を含め、3月現在でなんと8頭ものパンダを飼育している。結浜は、すでに体重も10kgを超え、ふわふわ、ぽてぽてとした仕草が、一般公開でも大人気となっている。

 しかも同施設では、従来難しいとされていた双子の赤ちゃんパンダ、桜浜(オウヒン)・桃浜(トウヒン)を育てることにも成功している(2014年に誕生)。いったいどうやって、双子のパンダをうまく育て上げているのだろうか。キーワードとなるのが「母乳育児」だ。

 通常、パンダの母親は一度に1頭の赤ちゃんにしか授乳しない。そのため、双子の場合は、残りの1頭には人工哺乳することになる。しかし、母乳には免疫物質が含まれているため、両方の赤ちゃんに飲んでもらいたいのが飼育員さんの本音。

 そこで登場するワザが「赤ちゃんのこっそり入れ替え」。パンダの大好物中の大好物「ハチミツ」を母パンダに与え、母親がそれにペロペロと夢中になっているすきに、授乳中の赤ちゃんを入れ替えてしまうというものだ。なんともおおらかな話だ。

 ちなみに、人工哺乳で与えるパンダミルクは、母乳に近い成分を再現したすぐれもの。1歳までは母乳とパンダミルクで育て、その後リンゴとタケノコを離乳食として与え、1歳半で完全に乳離れするそうだ。

 ここで掲載したアドベンチャーワールドでのパンダの食事シーンの画像は、動物写真集『動物mg(モグ)図鑑』(松原卓二/写真・文)に収録されているもの。同書を参考に、パンダの知られざる生態に迫ってみてはいかがだろうか。

撮影■松原卓二(『動物mg図鑑』より)

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン