国際情報

統一コリア実現は日本の脅威 まずは米国との関係強化が必須

北の核は実は羨望の的だった(写真:アフロ)

 左派親北政権の誕生が現実味を帯びる韓国で、再び「核武装論」が勢いを増している。反米・対北融和派の韓国最大野党「共に民主党」の前代表・文在寅(ムンジェイン)氏が新たな韓国大統領になれば、「(北の同胞は)同じ民族としてよく頑張っている」として、大胆に北朝鮮に接近するのは間違いない。

 そして文在寅氏と金正恩委員長が手を握り、平和的な南北統一──「統一コリア」への流れができる。その時、韓国は核を放棄するのか。答えは否だ。拓殖大学大学院特任教授の武貞秀士氏がレポートする。

 * * *
 国際社会にはひた隠しにしてきたが、核保有は紛れもなく韓国の悲願である。これまでの経緯を見れば、韓国人の胸の内は明らかだ。

 1969年に就任した米国のニクソン大統領は、トランプ大統領と同様に東アジアからの撤退方針を打ち出した。突然の“ニクソン・ドクトリン”に震えた朴槿恵氏の父・朴正熙大統領は自主防衛の道を探り、1972年に核開発の検討を指示。

 米国は不穏な動きを見せる韓国に圧力をかけ、1975年に核拡散防止条約(NPT)を批准させたが、朴正熙氏の暗殺後、後継の全斗煥大統領も秘密裏に核開発を推進。1982年にプルトニウムを抽出している。この情報を得たレーガン大統領は訪韓時、全大統領にプルトニウム抽出の中止を求めた。

 また、2004年のIAEA(国際原子力機関)調査では、韓国が2000年にウラン濃縮実験を進めていたことが発覚。2017年までIAEAの監視下に置かれることとなった。当時、金泳三元大統領は毎日新聞の取材に「時の大統領が(核関連)実験の事実を知らないはずがない」と発言している。

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
イメージカット
「有名人なりすまし広告」の類に“騙されやすい度”をチェックしてみよう
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン