睡眠時間などでの日々の体調管理から、旅の思い出や読書記録まで、あらゆる出来事をノートに整理する、『情報は1冊のノートにまとめなさい 完全版』(ダイヤモンド社)などノート術の著書多数の作家・奥野宣之さん。
「基本的に1冊のノートに時系列で記録しています。ジャンル分けをしなくても、ページをめくると“あれは出張中に書いた”“城の写真のあたりにあるはず”など記憶がよみがえります」(奥野さん、以下「」内同)
それでは、ノート作りのポイントを紹介しよう。まずは、名刺大のカードを活用すること。外出先でも書きやすい手のひらサイズ。写真などとノートに配置しやすく、書き直す手間もないので便利だ。
続いて、地図やパンフレットを貼り付ける。行った場所や、大切な部分に印をつけ、切り抜きを。ポイントが見やすく、その手間が記憶に残る!
プリントした写真で生き生きしたノートに。A4のシートに6~8枚印刷できる分割プリントはコンビニで。使い勝手もコスパもよい。そして、チケットを貼るのもよし。行った場所や日付の記載が載っており、イベントをビジュアル化しやすい。
イラストの切り抜きをするとかわいいノートに仕上がる。パンフレットなどからお気に入りのイラストや写真を切り抜くと、手軽にインパクトあるノートに。自分で経験しても時が経つと忘れてしまうことが多いが、それでは意味がないとも奥野さんは言う。
「経験した時は感動をうまく言葉で表せなくても、記録する過程で頭が整理され、適当な言葉が見つかります。そうすると頭もスッキリし、ふと見返した時に新たな発見もあるんです。ひとつの経験が何倍にも楽しめるのが魅力ですね。毎日の生活がネタ探しになって、何気ない日常も刺激のあるものになります」
続けるコツは、完璧を求めず、溜めず、楽しむことだ。
「旅から帰ってすぐ写真をプリントするなど、気持ちが熱いうちに整理をしています」
すべて整理できなくても、感動した場所に絞って、記録するのがおすすめだそう。
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号