ぼくの心の中の時計って、あの日から2年間ずっと動いていないんですよ。“なんで奈緒が”って今でも思う。いつまで引きずっているのか、情けないことなのかもしれないけど、そんなもんです。でも、息子は日々成長していて、いつかすべてを伝えなくちゃいけないときがくる。そのとき、奈緒の映像を一緒に見ようって決めています。息子の成長に“時計の針を動かさなくちゃいけないよ”って訴えられてる気がするんです」

 奈緒さんの一周忌の昨年2月、清水さんは夫婦・家族で歩んだ日々を手記『112日間のママ』(小学館刊)に綴った。その売り上げなどをもとに、がん対策、入院施設の充実などに取り組む団体や個人を支援する『清水健基金』を設立し、講演活動の傍ら、子育てに励んでいる。

「正直わからないことだらけです。夜、ねんねしようってアンパンマンの絵本を読んであげて、“もう1回!”って。じゃあ最後ねって指切りしても、また“もう1回!”。しまいに絵本を片付けると泣きじゃくる。一応アナウンサーをやっていたから、普通の人より声に出して読むのは上手なはずなんだけどなって(笑い)。

 ああ、こんなに育児って大変なんだって痛感します。何をしても、いやいや駄々をこねて、たまに叱っちゃうこともありますけど、そんなときは“奈緒だったらどうするんだろう”っていつも考えてます」

※女性セブン2017年3月30日・4月6日号

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