「いろんな世界の人と知り合いになれたすばらしい店。今日は、ポテチ(ポテトチップス)の袋を開けるのを手伝ったことで知り合った79歳のおじいちゃんと、いつもの焼酎ハイボールを一緒に楽しく飲んでます。甘くなくて飲みごたえのある点が、年齢に関係なく好かれるんですよね」(40代、鉄道関係)
角打ちを始めた当初。テーブルはP箱(酒やビールのケース)をひっくり返して重ねただけの小さいものが2つだった。それが今では、大工の心得のある常連客がこしらえてくれた天板を載せて4つに増えた。
「これからどういう角打ちの店にしていくのかなんて聞かないでよ。酒屋を継ぐにあたっては覚悟があったけど、角打ちについては妻と娘がやっていることで、自分にはそんな覚悟はありません。まあとにかく、お客さんに気楽に来て飲んでもらえればそれでいいです」(飯島さん)
温かい眼差しを店内に注ぐ飯島さん。主人が健さんを慕うごとく、この店を慕う常連客が、まだまだ増えることだろう。