国内

森友問題 ガス抜きとして昭恵夫人を野放しにした政府の責任

森友問題は昭恵氏を黙認した周囲の責任も

 世間を騒がせる森友学園スキャンダル。同学園の籠池泰典前理事長は安倍昭恵・首相夫人(54才)から100万円の寄付を受けたと主張しているが、昭恵さんはフェイスブックで否定。しかし、国会や会見の場でしっかり自らの口で説明する必要があるのではないかとの声も多い。

 厳しい世論に晒されている昭恵さんだが、最も強い逆風が吹き荒れているのは「家庭内」だ。安倍晋三首相(62才)の私邸(東京・富ヶ谷)はエレベーター付きの3階建ての大豪邸で、2階に首相夫妻が住み、3階に母・洋子さん(88才)が住んでいる。一連の騒動が洋子さんの逆鱗に触れたと指摘するのは、安倍家を知る政界関係者だ。

「岸信介元首相の娘である洋子さんは“政界のゴッドマザー”といわれ、岸・安倍家のために生きているような人です。昭恵さんの勝手な振る舞いに激怒した洋子さんは3階に嫁を呼びつけて『本当に軽率の至りです』とぴしゃり。『家の名に傷をつけていることがおわかりにならないの』『よほど籠池さんに心を許しておいでね』とかなりの剣幕で迫ったようです。昭恵さんは立ち尽くすだけだったそうです」

 国会では“最愛の妻”を守り続けているように見える夫も、すでに彼女の味方ではなくなっているようだ。

「“妻は私人だ”という発言は、単に安倍首相の保身です。たとえば首相は『籠池氏は昭恵の人脈』という発言をしていましたが、本当のところは、首相が学園を訪問する予定がドタキャンになり、昭恵さんが代役になって籠池氏側と知り合った。“妻の責任にすれば政治的責任を負わなくていい”という思惑も透けて見えます」(全国紙政治部記者)

 夫婦の関係は完全に冷え切っているという。

「首相は昭恵さんに連絡したり、会話したりすることを煩わしいことと思っているようで、没交渉状態です。だから、昭恵さんが言いたいことはお付きの役人に伝え、それが何人も通じてやっと安倍さんの耳に入るという関係です。問題発覚後に昭恵さんから籠池夫人にメールを送り、騒動の火に油を注ぎましたが、そんなことは首相が家で“余計なことはするな”と一言いえば済んだ話。それもできない夫婦間断絶が、今回の問題を大きくしてしまっている面もある」(政界関係者)

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン