ライフ

たけのこ 採れたてなら生で食べられるが劣化は速い

旬のたけのこを使ったハンバーグ

 春に旬を迎える「たけのこ」は竹の芽の部分を指す。竹は70種類ほどあるといわれるが、たけのこはすべての竹の芽の総称。漢字1文字で「筍」と書くのは、一旬(10日間ほど)で、竹になってしまうほど成長が早いからだ。

 一般に日本で“たけのこ”といえば孟宗竹のことをいい、粘土質の地表に藁わらを敷き、土を盛って作る京都のものが有名だ。

 うま味成分でもあるグルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸を含む。ゆでた時に出る白い粒状のものはチロシンで害はなく、これらの成分は疲れを取る働きもある。また、食物繊維、カリウムを豊富に含む。カリウムは塩分を排泄する役割があり、高血圧、むくみなどを緩和する。家庭料理研究家の松田美智子さんはこう話す。

「たけのこは本当に採れたてであれば生でも食べられますが、掘り出された瞬間からどんどん硬くなり、アクも増していきます。新鮮なものはホイル焼きで、食べ切れずに残ってしまった場合には、おろしてハンバーグや肉団子に。風味が命のたけのこ、どちらも調理したら食べきることが大切です」

◆たけのこの【準備】
 土を離れると、急速に劣化するたけのこ。収穫から時間が経っているものはもちろん、新鮮なものでも皮ごとよく洗い、5%の塩水に1時間ほどつけて水分補給を。キッチンペーパーをかぶせておくと、浮き上がりを抑え全体に水が回りやすい。

◆おろしたけのこのハンバーグの【レシピ】(4個分)
【1】長さ15cmほどのたけのこ1本は、【準備】を参照して、水分を戻す。

【2】しょうがのみじん切り大さじ1/2、ねぎのみじん切り1/4本分、みそ大さじ1、白こしょう少量を豚ひき肉300gとよく混ぜ合わせる。

【3】たけのこの穂先5cmを斜めに切り落とし、皮を剥いてすりおろす。1カップ分を【2】と合わせ、溶き卵1/2個分を加えて混ぜ、4つの小さめのボウルに分ける。キャッチボールの容量で空気を抜き、2cm厚さの円形に整える。真ん中をくぼませて、両面にパウダリングボトル(あるいは目の細かいざるなど)で薄力粉をまぶす。

【4】フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、【3】のたけのこバーグを並べ、蓋をして両面に焼き目がつくまで焼き、酒大さじ2を加えて中に火が通るまでさらに焼く。

【5】最後に蓋を取り表面を香ばしく仕上げる。

【6】ソースの材料(酒大さじ3、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ2)を小鍋に入れて半量になるまで煮詰める。器にハンバーグを盛り、ソースをかける。手のひらでたたいて香味を立てた木の芽適量をあしらう。

※女性セブン2017年4月20日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン