◆人気の歯ブラシには弱点あり?

 シニアに根強い人気を誇る歯ブラシが「天然毛」タイプ。ヤギや馬の毛は柔らかめで、歯と歯茎を傷めないとメーカーは説明する。

 硬めの豚毛、中には穴熊や白馬の毛を使った歯ブラシもある。ただし、専門家の評価は今一つだ。歯科医の弘岡秀明氏(前東北大学臨床教授・スウェーデンデンタルセンター)がいう。

「天然毛は柔らかすぎる傾向があって、プラークの除去能力は高いとは言えません」

 また、ロングセラー商品となっている「山切りカット」タイプの歯ブラシがあるが、日本臨床歯周病学会、認定歯科衛生士・太田由美氏はシニアの患者には勧められないという。

「毛先を単に切っただけの山切りカットタイプは、毛先の1本1本が鋭角になっていて、歯茎を傷つけてしまう可能性があります。それに山と谷の段差部分が深くて、磨く場所にフィットしない場合がありますので、患者さんにはフラットなタイプを勧めています」

 山切りタイプを使い続けると歯根部分の歯茎が下がり、知覚過敏や虫歯になるリスクが高くなる。

※週刊ポスト2017年4月14日号

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