まさに筋金入りの叩き上げ経営者という経歴だが、岡山商科大学の長田貴仁教授によれば、実際に会ってみると印象が異なるという。
「有能な経営者というより、一般の働き手に近い感覚を持った普通の人という印象。それでも、人のやらないことを最初に手掛け、がむしゃらとも思える行動力で規制などの壁を突破し、テンプHDを成長させてきた。ゼロからのスタートでもこれほどの資産家になれるわけで、多くの働く人にとって非常に励みになる存在だと思います」
全国的な人手不足から女性の労働力活用が叫ばれるなかで、まさに労働市場の激変を象徴する人物だ。
※週刊ポスト2017年4月28日号