ライフ

メール返信や電話の掛け方に漂ってしまうおっさん臭について

なんでも気安く電話してくんじゃねえ!(写真:アフロ)

 メールと電話の使い分けマナーなど、若者とおっさんのマナーに関する世代間ギャップが激しい。そこで大人力コラムニストの石原壮一郎氏が世代間ギャップで「おっさん迷惑にならないマナー」3ヵ条を考えた。

 * * *
 マナーの常識は、時代や世代や業界によって大きく変わります。おっさんがよかれと思ってやったことが、若者に反発を覚えさせていることは珍しくありません。逆もまたしかり。そのギャップが、あちこちで衝突や悲劇を生んでいます。

 このところ話題になっているのが、電話とメールの使い分けについて。最近は「いきなり電話をかけるのは失礼」と感じる人が少なからずいるようです。「電話というのは相手の時間を奪う行為だから、まずはメールで連絡するのがマナー」「仕事上の連絡は記録が残るメールが望ましい。電話で済まそうとするのは非常識」――。少し前から、そんな声が目立つようになっています。いやはや、おちおち電話もかけられません。

 ミスをして仕事先に謝罪するときも、かつては「まずは電話して、直接会って謝罪して事情を説明する」という手順を踏むのがセオリーでした。しかし昨今は「電話されるのも訪ねて来られるのも迷惑。メールで連絡してほしい」と思う人が増えているとか。「とにかく会わないと失礼」と信じている側の強引さが「会いに来てほしくない」と思っている側をさらに怒らせて、話が余計にこじれるケースも少なくありません。

 ことさら迎合する必要はありませんが、知らないうちに顰蹙を買っていたり、おっさん臭さが強調されたりする事態はなるべく防ぎたいもの。というわけで、おっさん総研の綿密な調査で判明した「おっさんはよかれと思ってやりがちだけど、いかにもおっさん臭い印象を与える“そうじゃないマナー”3選」を発表します。

【1】パソコンのメールで、いちいちタイトルを変えたりそれまでのやり取りを削除したりしてから返信する

 たしかに20世紀には「メールのタイトルを変えずに、頭に(Re;)を付けて返すのは雑なやり方」「下にずらずらっとくっついたままにしておくのは失礼」という“常識”が一部にはありました。しかし、それはやり取りするメールが今より格段に少なく、通信環境もパソコンの性能も非力だった頃の話。今となっては、いちいちタイトルを変えたりそれまでのやり取りを削除したりするのは、ありがた迷惑でしかありません。

関連キーワード

トピックス

趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田文雄が「闇将軍」になる亡国自民党ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田文雄が「闇将軍」になる亡国自民党ほか
NEWSポストセブン