ライフ

トイレ掃除 頑固な便器汚れは黒ずみ→黄ばみの順で落とす

トイレ掃除の手順を解説

 年末の大掃除から5か月が経ち、そろそろ家の中のあちこちの汚れが気になり始める頃。中でもマメに掃除をしないと汚れが蓄積していってしまうトイレの掃除の仕方を洗剤のエキスパート、『きれい研究所』所長の茂木和哉さんに教えてもらった。

 トイレで落とすのが大変なのは、便器の黄ばみや尿石、そして水だまりなどに現れる黒ずみ汚れだ。

「掃除をさぼった結果のリング汚れや黒ずみの正体は黒カビです。トイレクリーナーで落としきれない場合は、カビ取り剤が有効です。洗剤と水が混ざると効果が薄まってしまうので、灯油ポンプなどを使って水を取り除いてから掃除してください」

 掃除は以下の手順で行って。

【1】便器内の水を取り除く。ポンプがなければ、ペットボトルやコップなどを使って、できるだけ水位を下げる。
【2】汚れが気になる部分に洗剤をたっぷりかけて、その上にトイレットペーパーを被せ、ふたをして、30分~1時間以上放置。その後、トイレットペーパーの上から、トイレブラシなどでこすり洗いをする。
【3】洗浄後はトイレのふたをしてから、充分に水を流す。
【4】汚れが落ちていなければ、洗剤を付けてこすり洗いを。

「カビ取り剤を使って掃除した後は、黄ばみや尿石を落とします。

 黄~茶色に固まってしまった尿石は、力を入れて研磨しても落としきるのは難しく、便器に傷をつけてしまうことになります。

 この場合も黒カビと同じ手順で強力な酸性洗剤を湿布しておくといいでしょう。ただし、湿布をした後、ふたを開けたまま流すと、洗剤が飛び散る恐れがあります。必ずふたを閉めて流してください」

 ドラッグストアなどで手に入る洗剤の大半は、中性からアルカリ性のもの。その中で、数少ない酸性洗剤が、トイレの尿石などを取るための酸性洗浄剤だ。塩素系の漂白剤もトイレで使用することが多いが、この2つを同時に使うと有毒ガスが発生して危険。便器内の掃除だけでなく、壁や床などに飛び散って洗剤同士が混ざることもあるので、掃除の際は気をつけて。

 しつこい汚れは【1】~【4】の手順を数回繰り返せば落ちるはずだが、それでも汚れが残る場合は水あか汚れの疑いがある。最後に研磨して仕上げ磨きをするといい。

※女性セブン2017年5月25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
今回の地震で道路の陥没に巻き込まれた軽自動車(青森県東北町。写真/共同通信社)
【青森県東方沖でM7.5の地震】運用開始以来初の“後発地震注意情報”発表「1週間以内にM7を超える地震の発生確率」が平常時0.1%から1%に 冬の大地震に備えるためにすべきこと 
女性セブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン