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2017.05.18 07:00  週刊ポスト

数億円獲得者も…単発請負型経済「ギグ・エコノミー」の可能性

 そもそもアメリカでは20年くらい前に、ニューヨークなどに住んでいた人々がコロラド州などに続々と移住して仕事するようになった。ネットとパソコンの普及によって、いつでもどこでも仕事ができるようになった職種の人たちが大移動し、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)が隆盛した時期があった。

 金融業界も様変わりしている。お金の運用はもはや場所を選ばなくなった。たとえば、アメリカのゴールドマン・サックスでは株式売買の自動化システム導入により、以前は600人いたトレーダーが今は数人に減ったという。本社機能以外のかなりの部分はコンピューターによる高速取引で代替されたし、運用の基本的な作業はウォール・ストリートにいる必要がなくなったからだ。このため富裕層相手のファンド・マネージャーの多くはニューヨークからボストンに移住した。

 ともすればクラウドソーシングの仕事はブラックになりがちだが、アップワークには世界屈指のプログラマーも多い。だから、たとえばニューヨーク証券取引所に上場しているベラルーシのソフトウェア会社「EPAMシステムズ」は、人が足りなくなった時はアップワークで補充している。世界の最適人材を必要な時に必要なだけ使っているわけで、もはや自社の社員にこだわったり、手配師になって丸投げ外注したりしている時代ではないのである。

 一方、アップワークの登録者は、お客さんから高い評価を得れば時給がどんどん上がっていくので、最も優秀な人はおそらく年間億円単位で稼げている。

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