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大相撲の“入り待ち” サインがNGな背景に黒のマジック

入り待ちで力士のサインNGの深い理由は?

 現在、両国では大相撲5月場所が開催されている。現役力士たちは十両が正午頃から、幕内力士は午後2時頃から次々と国技館にやって来る。遠方の部屋の力士は電車で来る場合は駅から、タクシーや送迎車で来る場合もJR両国駅近くの国技館南門から歩いて入っていく。

「車でそのまま国技館の地下駐車場まで入っていいのは横綱と大関だけです。駐車場から支度部屋へ直接入ってしまうので、基本的に横綱・大関の姿は館外でファンの目にとまることはない」(担当記者)

 それでも関脇以下の力士らの入り待ちで南門のあたりは昼過ぎになるとファンたちで混み合う。

 ただ、力士を間近で見たいのであれば、別の方法もある。両国駅の南側には相撲部屋が複数立地しており、出羽海、陸奥、春日野、時津風、井筒といったこの界隈にある各部屋の力士たちはほとんどが徒歩で国技館に通う。その途中の様子を見ることだってできるのだ。

「両国周辺で、本場所中に国技館へと向かう力士に声を掛けたり拍手を送るのは何も問題ありません。ただ、サインをねだるのはNG。黒のマジックが黒星を連想させるため、付け人がガードすることもあります。

 一方、取組を終えて部屋に帰る力士はサインや記念写真にも応じてくれやすい。ただ、その日負けていると嫌がる力士もいるので、できれば当日の勝敗をチェックしてから頼むといい」(協会関係者)

※週刊ポスト2017年5月26日号

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