芸能

有森也実「妻としての母」を大切にしていた父への複雑な思い

映画『いぬむこいり』の演技が話題の有森也実

 映画『いぬむこいり』での大胆な演技が話題の女優・有森也実(49才)。そんな彼女の母・久子さん(享年76)は2年前の1月に9年に及ぶがん闘病の末に亡くなった。そして、今年1月には父・正行さん(享年80)も肺がんで亡くなっている。

 相次いで両親を亡くした有森だが、30年にもわたって葛藤を抱えていた。というのも、父と母は離婚することなく別居生活を続けていたのだ。「夫婦は一緒に生活するもの」と当たり前のように思って生きてきた有森には、理解できるものではなかった。

 有森が生まれた1967年当時、正行さんと久子さんは横浜で暮していた。しかし、有森が女優として活躍するようになった1988年、正行さんの会社が倒産。正行さんはひとり故郷の佐賀に戻り、鹿島市にある「松岡神社」の宮司となった。一方、久子さんは娘の芸能活動をサポートしたいという思いもあり東京に残り、その後、夫婦は離婚することなく、東京と佐賀で離れて生活することとなったのだ。

 母の闘病中、父はほとんど見舞いに来ることはなく、最期を看取ることもなかった。

「母は最初の頃はやっぱり、父がお見舞いに来てくれないことがすごく寂しそうでした。けれど、がりがりにやせてしまった亡くなる1か月前ぐらいは、『会いたくない』って言うようになりました。私は、『今会わないと話もできなくなってしまう』と思ったんですけどね…。それでも娘としては、父に『最期くらいは来てあげてよ』って思いました。でも母が亡くなる前後の年末年始は、神社が忙しい時期というのもあって、とうとうふたりは会わないまま別れることになったんです」(有森、以下同)

 それなのに父は、母の葬儀は「佐賀でやる」と言い出した。これほどまで母を、家族を放っておいた父に、有森は怒りを爆発させた。

「そんな茶番をやっても意味がない!」

 ほとんど悲鳴に近い叫びを上げる娘に、父は、「そういうわけにはいかないんだ」とはっきり言い、頑として譲らなかった。

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン