ようやく帰るのかと思いきや、今度は店の外にあるソファーに座り込んだ。そこに若い女性らが集まってきて野田氏と談笑し始めた。『B』で踊っていた女性たちが私服に着替えて合流したのである。
その後、両脇の女性と腕を絡ませながら満面の笑みを浮かべて歩く野田氏は「寄り道しないで帰ってくださいねー」と彼女たちに見送られタクシーに乗り込んだ。超高級住宅地にある自宅に辿り着いたのは午前2時半頃だった。
自身に疑惑が降り掛かっている最中の豪遊は、さらなる疑念が生じかねない。猪木氏は『週刊新潮』で〈クラブやキャバクラでかなりのお金(政治資金)を使っていることが判明〉したことから告発に動いたと説明している。果たしてこの日の豪遊資金はどこから拠出されたものなのだろうか。まさかビキニに捻じ込んだチップまで政治資金ということはあるまいが……。
野田氏に質問書を送ると、代理人弁護士が代わって答えた。
「野田が言うには、その日『M』は半年ぶりに行ったとのことですが、『B』は月に1度ほどの頻度で通っているようです。もちろん野田のポケットマネーで支払っています。『B』は猪木議員の秘書時代からマスコミの記者の方々と訪れ、そこで仕事の打ち合わせをすることもあったので、文書交通費で落とすこともありました。しかし、その後は自腹です」
※週刊ポスト2017年6月2日号