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高安の大関獲り 協会内でハードル下げる声もあった

土俵を沸かせた高安(右。写真:時事通信フォト)

 稀勢の里が横綱に昇進し、東西に正横綱・張出横綱がそれぞれいる四横綱体制となったことで、担当記者やファンが心待ちにしていることがある。四横綱によるガチンコ対決だ。ところが、稀勢の里が横綱となって以降、四横綱が完全に揃った本場所は実現していない。

●記者たちを落胆させた「鶴竜の休場」

 場所前、関係者の間で注目されていたのが「14日目の東の支度部屋」だった。番付では東の正横綱に稀勢の里、西の正横綱が鶴竜。そのため、西の張出横綱・白鵬は、鶴竜と対戦する日は東の支度部屋に移らなければならない。

「順当ならこの組み合わせになるのが14日目のはずだった。この日は東の支度部屋で白鵬が稀勢の里の下座に控えることになる。プライドの高い白鵬がどう振る舞うかが注目されていた」(ベテラン記者)

 ところが、鶴竜は4日目までに3敗を喫して早々に休場。鶴竜との対戦がなくなれば、白鵬が東の支度部屋に行くことはなくなる。「支度部屋を取材できる記者たちにとっては、鶴竜休場で支度部屋の“最大の見どころ”がなくなってしまった」(同前)のである。

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