2008年、全身を覆う「高速水着」で世界記録が次々に塗り替えられ、レースで使用禁止になったのが記憶に新しい。そのため現在は、ルール上限の膝上まで覆うスタイルが主になっている。ただ、練習では今でもハイレグ型水着を着用する選手が多い。
「プルブイ(浮力を得る補助具)を脚に挟みやすいことや、比較的安価で長持ちする水着を“練習用水着”として、メーカー側がデザインバリエーション豊富に供給しているから、ということが理由として考えられますね」(同前)
未だハイレグが主流なのは体操。「小柄な選手が多いため、脚を長く見せたい。さらに股関節を使う種目で動きやすくする」(体操担当記者)ためだ。ただもちろん細かい規定がある。
「レッグカットが腰骨の上になるのは禁止。襟も胸骨の半分や肩甲骨の下部が出るのはNGです。練習着でもセパレート型は認められず、透ける素材はもちろん身ごろに肌色の使用もできません」(同前)
あくまでも「演技」であって「艶技」ではないということか。
※週刊ポスト2017年6月9日号