ライフ

一緒に摂取NG ニンニクと抗凝血薬、ゴーヤと糖尿病治療薬

健康のためにある食品のはずが……

 古来、滋養強壮の効果で知られるニンニク。6000年前の古代エジプト時代から口にされてきた「健康食品」だ。そのニンニクと一部の「薬」の組み合わせで注意すべき作用が起こる。

 薬学博士で日本くすり教育研究所・代表理事の加藤哲太氏が解説する。

「ニンニクに含まれるアリシンという物質には血栓をできにくくして、血液をサラサラにする作用があります。ところが、ニンニクと抗凝血薬のワルファリンを一緒に飲むと、指先を軽く切った程度でも血が止まらなくなってしまうリスクがあります」

 この例が示すように、薬の作用は食べ物や飲み物との組み合わせによって大きく変わる。互いに似た作用を持つニンニクと抗凝血薬を併用すると「作用の増強」が起こって、効果が必要以上に強まってしまうのだ。

「これとは逆に、反対の作用を持つ食品と薬の飲み合わせによって互いの効果を打ち消して薬が効かなくなってしまうこともあります。これを『作用の減弱』と呼びます」(加藤氏)

 影響は「増強」「減弱」だけでなく、食べ物の成分によって薬の吸収のスピードが早くなったり遅くなったりしてしまうこともある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
JALの元社長・伊藤淳二氏が逝去していた
『沈まぬ太陽』モデルの伊藤淳二JAL元会長・鐘紡元会長が逝去していた
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン