インタビューが掲載されたままの「be」が一部の地域にだけ配られたことが報じられると、手に入れた読者が紙面をネットオークションに出品するなど、プレミア化が始まっている。その“幻のインタビュー”の内容はいったいどんなものだったのか。タイトルは〈自分のアクを消して〉という、なんとも皮肉なもの。
〈本来は輪の中に入って「ギャーギャー言いたいタイプ」。(中略)「自分自身色みが強いというか、アクがある。それを消すのは体力を結構使うなと思いましたね」と、思わぬ苦労があった。(中略)好青年のイメージが固定して似た役柄を演じることが続き、不安も感じたという〉
奇しくも今回の事件で露呈してしまった、小出の酒癖や女癖の悪さ。彼は心の中に深い闇を抱えていたことを、このインタビューで暗に示していた。この事件で小出が迷惑をかけたのは、朝日新聞だけでなく多岐に渡る。事件の代償は大きい。
※週刊ポスト2017年6月30日号