高血圧や糖尿病の治療薬、向精神薬、抗生物質、ED治療薬などは「処方箋医薬品」にあたるので販売品目に含まれない。ただ、こうした業態の薬局が複数登場してきた背景には、利用者が既存の医療機関・調剤薬局に対して抱く“不信”があるのではないか。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が解説する。
「病院や調剤薬局で、かたちばかりに思える短時間の診察や説明を受けることに対して、“意味なんてないんじゃないか”という感覚が消費者側に生まれているのだと思います。消費者だって“受診せずに薬を買っても大丈夫だろうか”という不安があれば、病院に行きます。そうした消費者の感覚に応える薬局が出てきたということでしょう」
※週刊ポスト2017年6月30日号