そもそも株主総会は決算報告の場だが、今の東芝はそれができない。株主からまず“挨拶代わり”に、
〈はやく決算出せよ!〉
〈総会で決算報告できないなんて社長失格だろ!〉
との声が上がるだろう。
「それに対して綱川社長は『監査法人に承認を頂くため真剣に話し合いをしている』という程度しか答えられないはずです。この味気ない返答に株主からは、〈ふざけるな!〉〈そんなことはわかっている〉といった怒号が飛ぶでしょうね」(経済ジャーナリスト・磯山友幸氏)
〈今後、どのように黒字化を目指すのか〉
〈事業計画の詳細をお伺いしたい〉
という本質的な質問が最初のうちに出るはずだというのは前出・関氏だ。
「東芝が決算を含む有価証券報告書を提出できず、上場廃止の瀬戸際にある中、株主の最大の心配は保有する東芝株が紙くずとなるのではないかということ。それを回避するための今後の方針やスケジュールについての質問が最初に出てくると考えられます」