だがこの「謝罪要求」が覇気を失った経営陣に受け入れられるとは思えない。
前回の総会でも「このようなことになったことを大変申し訳なく思っている」と能面のように繰り返す綱川社長ら経営陣に対し、
〈真剣さが見えない〉
〈東芝の社員は高く評価されているが幹部ははっきりいってクズです〉
〈40人いる役員の半分が辞任すべきではないか〉
といった厳しい意見が出たが、綱川社長らが表情を変えることはなかった。
東芝の社員(連結)数は15万3492人(2017年3月末時点)に達する。総会では社員株主やその関係者からも、〈従業員の雇用は確保されるのか。リストラはどこまで進めるのか。社員のクビを切るより旧経営陣の給与返納が先ではないか〉という厳しい質問が飛びそうだ。
※週刊ポスト2017年7月7日号