その上で関氏は今後の事業計画について、
〈一介のエレベーター会社になり果てていいのか!〉
といった批判が出るとみている。
「東芝はメディカルと半導体という“強い事業”を売却してエレベーターや鉄道など“弱いインフラ事業”を残すという本末転倒な経営判断をしており、業績が尻すぼみになると市場関係者は見ている。株主は将来の希望が持てないことへの不満が根強く、痛烈な批判が飛び出すだろう」
事業内容に向かった批判は、経営陣一人ひとりにも向けられていくことになる。何を言われても「真摯に受け止めます」というばかりの経営陣に対し、
〈社外取締役はまったく役割を果たしていない〉
〈歴代社長を呼んで謝罪させろ!〉
という不満の声が爆発するはずだ。
「東芝に莫大な負債を背負わせながら、さっさといなくなってしまった旧経営陣に対する怒りには凄まじいものがある。歴代社長がわざわざ登場して深々と頭を下げるといったパフォーマンスでもしない限り、株価急落で痛手を負った株主としては到底納得できないでしょう」(同前)