徹夜した人間には、“生活リズムを改善しなければ”という意識が生まれるが、6時間寝ていると本人に自覚症状のないまま脳をはじめ体のあちこちにダメージが蓄積されていく。そこに、睡眠負債の怖さがあるわけだ。『Nスペ』にも出演して警告を発した睡眠評価研究機構代表・白川修一郎氏もこういう。
「睡眠と脳のはたらきの関係を調べた実験は数多くあります。たとえば前夜の睡眠時間が4時間以下になると単純作業におけるヒューマンエラーが急激に増える一方、5時間睡眠が2晩連続になると、エラーは4時間以下が1晩の時と同じくらいに増えてしまうとする実験結果があります。睡眠不足は『累積』してしまうのです」
※週刊ポスト2017年7月7日号