「大きく身体、精神、性の3項目で診断します。身体的な検診としては、身長、体重、BMI、テストステロン値、骨年齢、筋肉量、血管年齢、そして2D4Dなど。2D4Dとは第二指(人指し指)と第四指(薬指)の長さの測定で、第四指のほうが長い人は男性ホルモンが多いという統計的に有意なデータがあります」(脇坂氏)
性の検診では“朝勃ち”を調べる「エレクトメータ検査」もある。
「ペニスに巻き尺を装着して就寝してもらい、翌朝に勃起によってどれくらい広がったかを測定します。そのうえで、一番大事なのは問診です。男性更年期障害の場合、検査結果に基準値がなく、個人の自覚症状が重要だからです」(脇坂氏)
男性更年期外来を設ける医療法人社団医新会(横山博美理事長)でも「男性更年期ドック」を行なっている(自費診療で約1万円)。
「“男性ホルモンが低い=ED(勃起不全)”ではありませんし、男性ホルモンの値が低いというだけでは男性更年期障害かどうかはわかりません。性機能だけでなく、肉体面、精神面を総合的に判断する必要があります」(横山氏)