東京都議選でポスターに都民ファースト(都民F)ならぬ「国民ファーストの会公認」と打ったのは、千代田区から立候補した後藤輝樹氏(34)。昨年の知事選に続いての出馬となった“常連候補”だ。
千代田区は「都議会のドン」こと自民党都連の前幹事長・内田茂氏(78)の後継・中村彩氏(27)と都民ファーストの樋口高顕氏(34)が定数1を争う注目選挙区だったが、都民ファースト陣営関係者は選挙戦終盤にこう嘆いた。
「樋口氏は元警視総監の長男といっても無名。支持者から“入れるのは後藤さんだっけ?”と真面目に聞かれて弱りました」
無名候補の存在が思わぬ攪乱要因となったわけだ。
中央区(定数1)では都民ファースト公認の西郷歩美氏(32)の他に、政治団体「希望ファーストの会」代表・斎藤一恵氏(48)が登場。
12年間シンガポールで人材育成会社を経営した斎藤氏は、昨年10月に小池氏の「希望の塾」に入塾したが、公認は得られなかった。出馬を諦めきれない斎藤氏は「希望ファーストの会」を設立。会見では「小池さんから推薦をもらえる希望に賭けた。その時、ポスターの修正が最小限で済むでしょ」と庶民派の“経営感覚”をアピールした。